(旧)文化流行最前線

はてなダイアリーの終了に伴い、 過去に記していたものを、「はてなブログ」に移行しました。 2003年6月19日から執筆しているので、いまから16年前の日記です。 Twitter名は、埼玉のマッサンです。

週刊まどか歳時記

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、青空は神のてのひら揚ひばりが配信されてきました。 黛まどかさんが徒歩で旅をされた、サンティアゴ巡礼路での一こま。旅の途上そのものが神の掌だ…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、その下に佇ち桃の花輝かすが配信されてきました。 大伴家持の一首に対しての返句として詠まれた作品だそうです。愛する人を花に例えて歌を詠み継い…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、ひるがへる波の青さよ啄木忌が配信されてきました。 4月13日は、石川啄木の忌日だそうです。お墓は、函館の海が一望に見える場所に構えられたそ…

週刊まどか歳時記 花の客黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、父の背に眠りゐる児も花の客が配信されてきました。 花見に集う人々のことを、俳句の季語では「花の客」と言います。客と…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、花の夜のすこし嘘あるいらへかなが配信されてきました。 「いらへ」とは「応える」ことです。花の夜だからこそ、嘘をついてもその嘘に酔えるような…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、今日違ふひとの跼める菫かなが配信されてきました。 自動車のない時代、人は徒歩で旅をしていました。道ばたにけなげに咲くスミレの花。多くの旅人…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/昨日は、春の川いくつも越えて友嫁けりが配信されてきました。 春の川と言う所に、不安を持ちながらも、「希望」や「夢」があることを感じます。知らない土…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、石投げて卒業の海光らするが配信されてきました。 石を投げるという動作に未来を感じます。卒業生一人一人の将来に期待をして、海の水がエールを送…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、雛の日の伝言板の混み合へるが配信されてきました。 携帯電話全盛の時代、駅に伝言板があることを知っている若者も少なくなって来ました。何もかも…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、ハラボジの機嫌がよくて水温むが配信されてきました。 作者の黛まどかさんが、韓国を踏破した際に詠まれた作品です。ハラボジとは、おじいさんのこ…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、見送つて沈丁の闇残りけりが配信されてきました。 見送って別れる時の心情がよく描かれています。甘い匂いを漂わせる沈丁花の香りには、決して悲し…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、巡礼の靴逃げ水を追ひつづけが配信されてきました。 スペインのサンティアゴ巡礼路を徒歩で踏破した、黛まどかさんが現地で詠まれた一句。逃げ水は…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、あやとりの川から橋へ日脚伸ぶが配信されてきました。 2月に入りました。2月4日は立春。春はもうすぐそこです。日脚伸ぶは春の待ち遠しさをとて…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、抱き寄せて散らしてしまふ冬の薔薇が配信されてきました。 薔薇だけだと、夏の季語となります。冬の薔薇には、厳しい寒さに耐えながら気品良く咲く…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、久女忌の空に瑕瑾(かきん)のなかりけりが配信されてきました。 俳人・杉田久女の忌日は、1月21日です。俳句を自由に楽しめる現代とは違い、久…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、山見てばかり百歳の日向ぼこが配信されてきました。 百歳と言う目出度さと、日向ぼこという温かさ、そして、山を見ているお年寄りと、そのお年寄り…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、初糶の公衆電話濡れてをりが配信されてきました。 いまでは携帯電話主流の社会となってしまい、公衆電話を探し当てるのも難しい時代となりましたが…

新年明けましておめでとうございます。黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、「号外」が配信されてきました。俳句は、七島の三島見せて初電車でした。 東海道線の車中で詠まれた一句との…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、榾ついで昨日のことのやうに言ふが配信されてきました。 「榾」とは、たきぎのことです。山あいの里で語られる話には歴史を感じると同時に、かなり…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、聖夜ミサ終へ別々の星仰ぐが配信されてきました。 古風な教会から出てきた大勢の人々が、実に清々しい顔でそれぞれ星を見ている様子が、目の前に広…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、マフラーのもう五分だけ待つといふが配信されてきました。 5分と言う長すぎず、短すぎない時間なのが良いと思いました。マフラーもあまり長い物は…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、討入の日やトレンチの襟立ててが配信されてきました。 泉岳寺の門前に以前暮らしていたと言う黛まどかさん。歴史ある場所に暮らしたからこそ詠める…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、冬桜咲きはじめとも終りともが配信されてきました。 春の桜とは違って、冬に咲く桜は、小ぶりで健気に咲いています。華やかなことに目を奪われがち…

当ブログで紹介をしている、俳人の黛まどかさんが、2009年度版のエコカレンダーを企画なさいました。日本の文化空間から、何かが失われていると思われている昨今、リビングに飾るカレンダーに、俳句が書かれている風景は、殺伐とした社会を忘れさせ、私…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、冬晴にとり残されてゐる心地が配信されてきました。 東海道線の車中で「月刊ヘップバーン」終刊にあたって思い悩みながら詠まれた俳句とのことです…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、冬の月そこまでと言ひどこまでもが配信されてきました。 そこの路地までのつもりが、別れがたくて結局は目的地まで送っていってしまった・・・そん…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、旅人に道蹤(つ)いてゆく帰り花が配信されてきました。 熊野古道で詠まれた作品とのこと。多くの詠み人が熊野を訪れ、その詠み人の後ろには、どこ…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、風満ちて潮満ちて神旅立ちぬが配信されてきました。 角川書店『俳句』の元編集長で、俳句の鋭い評論でも有名だった秋山巳之流先生。昨年闘病の末、…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、沼ひとつ抱いて耀ふ芒原が配信されてきました。 黛まどかさんのお父様、黛執先生の師である、五所平之助さんの俳句「少年に愛す沼あり花芒」をモチ…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「週刊まどか歳時記」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、かりがねや提げて重たき師の鞄が配信されてきました。 万葉学者として知られる、中西進先生は、4年前に文化功労者を受賞されました。 黛まどかさ…