(旧)文化流行最前線

はてなダイアリーの終了に伴い、 過去に記していたものを、「はてなブログ」に移行しました。 2003年6月19日から執筆しているので、いまから16年前の日記です。 Twitter名は、埼玉のマッサンです。

黛まどかの俳句でエール!

当ブログで紹介をしている、俳人の黛まどかさんが、2009年度版のエコカレンダーを企画なさいました。日本の文化空間から、何かが失われていると思われている昨今、リビングに飾るカレンダーに、俳句が書かれている風景は、殺伐とした社会を忘れさせ、私…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、黛まどかさんの旅立つていく誰もかも息白くが配信されてきました。息白くの季語が、旅立つ人たちが、また白紙からスタートさせる人生模様と重なって…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/昨日は、高浜虚子の去年今年貫く棒の如きものが配信されてきました。 有名な俳句ですね。年を隔てても、人も自然も、信念のような貫く棒のようなものがあるよ…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、坪内稔典さんの枯れ草の枯れる音して日本晴れが配信されてきました。枯れ草が、枯れる時に発する音に着目している作者。来春、新しい草を芽吹かせる…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、黛まどかさんの冬至湯の身に覚えなき痣(あざ)ひとつが配信されてきました。 一年ももうすぐ締め括り、柚湯にゆっくりと浸かりながら、来たる年へ向…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、秋山巳之流さんの走る走る走るラグビーの男が配信されてきました。秋山さんは、闘病生活の末、先月お亡くなりになった方。俳句の評論にとても定評が…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、川崎展宏さんの熱燗や討入りおりた者同士が配信されてきました。 12月14日は、吉良邸討ち入りの日。討ち入りに参加したくてもできなかった男2人…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、物理学者であり、文学者の寺田寅彦の先生と話して居(お)れば小春かなが配信されてきました。 寺田寅彦の先生は、夏目漱石のことを詠んでいるのかも…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、黛まどかさんの流れゆくものに日当たる年の暮が配信されてきました。 師走も、はや7日を過ぎて、年も押し詰まってきました。 川に流れている物や、…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、山口誓子の、学問のさびしさに堪へ炭をつぐが配信されてきました。学問に専念をしている様子が句からとても良く感じられてきます。炭に、未来の希望…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、松田紀子さんの、冬の虹現はれ授業中断すが配信されてきました。作者は元高校の教師だったそうで、生徒を温かい眼差しで見ていることが、作品によく…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、神蔵器さんの、山一つあたためてゐる冬すみれが配信されてきました。雑風景となっている山景色の中に咲く、冬のすみれ。この句を読むだけでも、心が…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、福島県南相馬市在住の横田芙美子さんの山の教師つづけるといふ冬帽子が配信されてきました。 ご本人のことなのか、その土地に赴任をされて来た方を詠…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、松尾芭蕉の旅人と我名(わがな)よばれん初しぐれが配信されてきました。11月11日、テレビ東京で放送された、『ソロモン流』の中で、星野リゾー…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、松尾芭蕉の物言へば唇寒し秋の風が配信されてきました。自分も相手も幸せになれるような言葉遣い、なかなか難しいですが、この芭蕉の俳句を見て、よ…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、小澤克己さんの初鴨の胸の辺に水よろこべりが配信されてきました。 小澤さんは、さいたま市在住で、川越でご活躍の俳人。ユニークで、冗舌の方です。…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、加藤楸邨(しゅうそん)の鰯雲人に告ぐべきことならずが配信されてきました。人に話すことで楽になれることは多いのですが、胸に秘めることによって…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、黛まどかさんの秋遍路夕日まみれの笠を脱ぐが配信されてきました。遍路だけだと、春の季語となります。秋の爽やかな空気を受けながら、札所を巡る遍…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、十三夜。山田みづえさんの十三夜東京にある砧町が配信されてきました。 世田谷区にある、砧町。現在は、住宅地としても有名ですが、地名の通り昔は、…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、田中保さん(長野県俳人協会会長)の小鳥くるひらりとはがきくるやうにが配信されてきました。秋になると、小鳥たちが可愛い鳴き声で来てくれます。…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日で200号目の配信となりました。今日の作品は、ブラジル在住の細梅外史さんのトラクターに新妻乗せて花野ゆくです。作者がブラジルの方と聞くと、より…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、松尾芭蕉の野ざらしを心に風のしむ身かなが配信されてきました。おくの細道の5年前、野ざらし紀行の旅立ちの句です。 おくの細道をたどる、NHK教…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、星野立子の肌寒と言葉交せばこと足りぬが配信されてきました。40度を超す日もあった今年の夏ですが、早くも肌寒い日が訪れています。肌寒の季語が…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、三橋鷹女(みつはし・たかじょ)の白露や死んでゆく日も帯締めてが配信されてきました。明治の時代に女性が俳句を詠むと言うことは、当時の時代背景…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、飯田蛇笏(だこつ)のかけ橋やいざよふ月を水の上が配信されてきました。十六夜の月が水に映っています。その水に映った月を、架けられている橋から…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、後藤夜半の十五夜の雲のあそびてかぎりなしが配信されてきました。十五夜の月の周囲を流れる雲の光景が手に取るように分かる俳句です。(執筆・大塚…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、高浜虚子の桐一葉(ひとは)日当りながら落ちにけりが配信されてきました。桐の葉が新たな命となるために、大地へ落ちていく様子が、とても良く詠ま…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、上田五千石さんの父といふしづけさにゐて胡桃割るが配信されてきました。何も語らぬ父ですが、そこにいるだけで存在感があることが良く伝わってきま…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、岡本眸さんの身に入むや林の奥に日当りてが配信されてきました。身に入むとは、秋の季語で、藤原俊成の一首から秋の季語として定着をしたとか。岡本…

黛まどかさんが無料で配信をしているメールマガジン「俳句でエール!」http://madoka575.co.jp/mm/今日は、松尾芭蕉の道のべの木槿は馬にくはれけりが配信されてきました。馬に食べられてしまった木槿を通して、命について考えさせられました。 * * *ここ…