(旧)文化流行最前線

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ともこ通信Vol.13の内容

ともこ通信Vol.13 〜牛乳廃棄編〜

【つながるキャスター】 2006年03月29日 (水)

小郷小郷北海道で飲む牛乳は、どうしてこんなにおいしく感じるんだろう。

今月、北海道で牛乳千トン、一リットルパックで百万本分が廃棄されました。
おいしく飲める牛乳を、なぜ捨てることになったんでしょうか。


理由は二つ。
●一つは、牛の乳量が例年よりも増えていること。
猛暑だった去年の夏、北海道では天候が良く、良い出来の牧草が沢山できたそうです。そうした牧草は栄養価が高く、牛もおいしいと感じるのか、たくさん食べるそうです。栄養価の高い牧草をたくさん食べると出る乳の量が増えるそうで、取材した酪農家の臼井正登さんのところでは、例年よりも5%ほど乳量が増えたということでした。


●もう一つは、牛乳の消費量が1994年をピークに徐々に減っていること。
今年度は前年度と比べると4%落ち込んでいます。
少子化の影響で、学校給食で出される牛乳の量が減っていることもあります。

こうしたダブルパンチで、牛乳を捨てなければならないほど、生産過剰に陥っているのです。

一方で、その他の”健康飲料”は消費が伸びています。豆乳はこの五年間で3,4倍に増え、ミネラルウォーターは1,4倍に増えています。酪農家の方々は強い危機感をもっていらっしゃいました。

厳しい状況の中、何とか捨てる量を減らそうと、みなさん努力なさっていました。
チーズなどの加工品にまわすのもその一つです。
でも、それも限りがあって、今国内の加工工場はフル稼働。これ以上受け入れられないそうです。

4月からは北海道全体で、前の年より3%生産量を減らすことが決まっています。
「牛の乳は蛇口みたいに減らしたりできない。」と話してくれた臼井さん。
酪農家の方が大切に育て、絞った牛乳を無駄にしない方法はないのでしょうか・・・。小郷

投稿者:小郷 | 投稿時刻:20:27 | 固定リンク | トラックバック (3)