(旧)文化流行最前線

はてなダイアリーの終了に伴い、 過去に記していたものを、「はてなブログ」に移行しました。 2003年6月19日から執筆しているので、いまから16年前の日記です。 Twitter名は、埼玉のマッサンです。

ともこ通信Vol.24〜フタバスズキリュウ編〜

【つながるキャスター】 2006年05月26日 (金)

小郷「8500万年前。
誰も見たことのない世界を教えてくれるのが唯一化石だ。」
フタバスズキリュウを発見した鈴木直さんの言葉です。

昭和43年、日本では、大型は虫類の全身の化石は見つからないだろうといわれる中、当時高校生だった鈴木さんが、全長6,5mもの首長竜の化石を見つけました。
全身骨格
それまでの定説を覆した重要な発見だったフタバスズキリュウ
今回、38年の時を経て、新しい種類の首長竜だということが確認されたのです。


それにしても、一人の高校生が見つけたって、すごいことですよね。
しかも、偶然ではなく、確信をもって探し続けて。
鈴木さんは「今から思えば、人よりもちょっと情熱があっただけ」と振り返りますが、ちょっとどころではない情熱があったように思います。
暇さえあれば、化石の発掘に出かけ、どんなことよりも夢中になっていたそうです。

北郷秀哲くんそんな鈴木さんの少年時代を彷彿させるのが、
番組でもご紹介した北郷秀哲くん、中学一年生。
鈴木さんと同じ福島県いわき市に住み、近所では「ミニ博士」と呼ばれているんですって。


お部屋
お部屋の中を見せてもらいましたが、驚きました!
石だらけなんです。あ、失礼。“石”ではなくて、“化石”ですね。
私のような素人目には、一見ただの石に見えてしまうんですよね・・・。


  サメの歯コレクション
自分で発掘した「アンモナイト」や「サメの歯」「シダ植物」などのコレクションがおよそ300個!
本当に化石に詳しいんですよね。
いろいろと教わりながら一緒に化石発掘に連れて行ってもらいましたが、途中から『先生!』と呼んでいました。


  イノセラムス
   (二枚貝
いわき市にある双葉層に行ってみると、ゴロゴロと化石が見つかりました。
私が発見したのは「イノセラムス」という二枚貝の化石。8500万年前のもので、よく出てくる化石の一つだそうです。
フタバスズキリュウが発見された地層付近に立ち、大昔、このあたりで大型の首長竜が泳いでいて、このイノセラムスも生きていたのかと思うと、ゾクゾクする興奮を覚えました。

秀哲君の夢は、2つ。
一つは大型の肉食恐竜の新種を見つけて、名前をつけること。
その名も「フタバサウルス・ヒデアキ」。
もう一つは、中継でご紹介した「いわき市石炭・化石館」の館長になることだそうです。
がんばって!秀哲くんならなれると思うよ!!

「情熱を持ち続けることが発見につながるし、何事にも情熱をもつことを忘れないでほしい」と鈴木さんはおっしゃっていました。

鈴木さんも化石に対する情熱を持ち続けたからこそ、今の鈴木さんがあるんだなと感じました。

投稿者:小郷 | 投稿時刻:23:12 | 固定リンク | トラックバック (0)