(旧)文化流行最前線

はてなダイアリーの終了に伴い、 過去に記していたものを、「はてなブログ」に移行しました。 2003年6月19日から執筆しているので、いまから16年前の日記です。 Twitter名は、埼玉のマッサンです。

6月23日の「おはよう日本
チェックエンターテイメントは、映画「アウトレイジ」の監督、北野武さん。

小松宏司アナウンサーがインタビュー。

北野
「バイオレンス嫌いじゃないんだけど、
前にバイオレンス映画を撮ったとき
世界的風潮で“暴力・暴力”とさんざん言われて嫌になっちゃって、
社会の影響とか言うから 本当は関係ないんだけど、
ちょっと違うのもやったんだけど、
お客はジャンジャン離れていくし
誰も見ないし、じゃあ元に戻ろうと思って
バイオレンスの映画なんだけども、前に撮ったものと違うストーリー
おもしろくやるという前提で
台本を書いたら
まあまあいいものができた
じゃ、役者も全部入れ替えてやってみようかと」

北野
「初めはみんな驚いていた“早撮り”なんで
リハーサルしてすぐ本番をやっちゃんで
6回くらい役者さんはリハーサルするらしいけど
我々は出が漫才なんで
漫才は一発勝負なんで、
リハーサルする漫才なんか見たことない
だからカメラ前でやるのは1回に決まってるじゃんって言って
いつの間にか慣れて、カメラ前に立つ前から準備
みんなができているようになった。
結果的には同じようなもの」

北野
「暴力とお笑いはどっちに転ぶかだけ
表裏一体だから
お笑いは悪魔のように
あらゆる場面に忍び込んで、お葬式とかさ
ちゃんとしなきゃいけないところに、お笑いっていつま悪魔のように
足がしびれた人とか笑うでしょう
結婚式も
みんなが緊張しているとき
お笑いはチャンスをうかがっている
お笑いと暴力たいていそうで、
暴力のシーンにお笑いも忍び込む
『お前は何とか』『命がない』『あれ?』で弾が出ないとお笑いになる
本人は真剣な訳だから
2人で『アハハハ』と笑って
『お前殺そうとしただろう』と言うと
お笑いになっちゃう
暴力シーンとお笑いは表裏一体」